コミュニケーションデザイン専攻

デジタルデザイン論レポート

G12050ARカードについて

印刷業界でも関心が高まっているAR(拡張現実)。カタログやチラシと組み合わせた販売促進などの効果が期待されているが、印刷会社の感触はどうなのだろうか。

スマートフォンの普及でより身近になったAR(拡張現実)

先の金環日食ではARを利用して軌道をシュミレートできるアプリが多くの人にダウンロードされた。スマートフォンが普及したことでARがずいぶん身近になり、2011年後半ごろからキャンペーンやプロモーションに取り入れる企業も増えている。AR(拡張現実)とは、ものすごく単純にいうとリアルな空間にCGや文字、音楽といったデジタルな情報を重ねて表示する技術のこと。新聞・雑誌、ゲーム、食品パッケージ、イベントなど多様な分野で利用されている。たとえば丹波市では、観光振興施策のひとつとしてARを活用している。市の観光パンフレットやチラシに印刷されているマーカーをスマートフォンで読み取ると、丹波竜をモチーフにしたマスコット「ちーたん」の3DCGが表示され一緒に写真を撮ることができる。これはARのなかでも画像や空間を認識してコンテンツを表示するビジョンベースという方式で、マーカーと呼ばれる特定のカタチをスマートフォンタブレット端末で読み取るためマーカー型と呼ばれる。